
レース鳩と言えば、神社や公園にいるドバトを飼い馴らしたもの程度に思われがちですが、同じ鳩でもまったく別物なんです。
ドバトと繁殖させれば混血もできるし、その仔も繁殖能力は持ちますが、言わば元々の野生馬とサラブレット程の違いがあります。
卵から育てて生後半年程でデビュー。直線距離100Kから始まりその鳩の適性により中距離(400K〜700K)、長距離(〜1100K程)のレースへと進んでいきます。ちなみに小樽〜東舞鶴間が直線距離で1000Kとなります。その距離をあの小さな体で猛禽類の襲撃をかわしながら飲まず食わずで早ければその日のうちに帰ってきます。もちろん猛禽類に襲われたり、事故に遭ったりして帰れないものも数多くありますが。
レース鳩を飼うには住宅が密集しない郊外でなければ難しいと言った問題もあり、愛好家は徐々に減る傾向にありますが、この素晴らしい趣味が広く認知され普及することを願っています。