またバーディー一つ取るごとに10万円を加えて、総額で2億円が目標とのこと。さらに「復興は長い時間がかかると思うので、被災した皆さんと一緒に戦っていく形にしたかった」との弁。
このニュースを聞いたとき、涙が出そうなほどの感動を覚えた。偽善的な心や駆け引きの心では絶対にあり得ないスケールの発想であり、真心がなければ言えない言葉だと思う。
ゴルファーとして天才的なセンスでフアンを魅了してくれる19歳の若者が、心の非凡さでも感動を与えてくれたことが嬉しい。
連日の報道で、いつの間にか平和ボケして世界でもっとも弱い民族に成り下がった日本国の危機管理の無さをさらけ出している状況が伝えられている中で、民間レベルではこんな立派な思考を持った若者がいることが本当に救いだと感じる。
実際に国や国を代表するような大企業である東電の対応のお粗末さとは裏腹に、国の支援策を上回る民間レベルの支援の輪が広がり、今後の復興に向けても大きな力になると思う。
問題はその力をうまくコントロールできない行政に苛立ちを感じてならない。例えば必要とする被災地にバランスよく支援物資が届かず、ある被災地では毛布が数百枚も余ったり、逆に届かない被災地があったりと、なんでそんなことが起こるのか不思議でならない。
そんな中で、有識者以上の見識を持った一般良識人や、口先行政以上の行動力・機動力を持って被災者救援に知恵を出し体を張って頑張っている人達の行動が、そして今回の石川遼選手のような善意と、支援の輪の結集が苦しんでいる人達にとって大きな光明であることは間違いないと思う。
それにしても、もし原発の問題が最悪な事態を迎えたなら、某国からヨレヨレのミサイル一発ぶち込まれたと想定しても、それ以上と思える有事だと思う。
空は見えても足元は見えない、叩かれる痛さは想像できても叩かれたことは無い、金とコネしかないボンクラが小分けに集まって政治をやってる国の弱さが、いざという時の有事に適切な対応ができない結果となっている。